みんなで止めませんか?コートを外で脱ぐ日本式マナー
こんにちは、エレガンテです。
前回、『コートを脱いだら裏地を見せるのが正しいマナー?』についてお話しましたが、コートについてはもう一つ、「みんなで止めようよ!」と声を大にして訴えたい日本独自のガラパゴスマナーがあります。
それは、訪問先の玄関や建物に入る前にコートを脱ぎ、帰る時も外でコートを着る、という「あのマナー」です。
今日のような雨降りで寒い日なんぞ玄関先で傘や手土産を持ちながらコートを脱ぐのは寒いし美しくないしイヤだなぁ~と思いませんか。
そもそも欧米ではコートを着たまま訪問先に入ります。
「どうぞ、お入り下さい」
と声を掛けられてから
「では失礼いたします」
とコートを脱ぐのが慣習です。
もし日本のように先にコートを脱いで「ピンポ~~ン🎶」と訪問したなら
「まぁ、入室許可を得る前からコートを脱いで準備していたなんて。礼儀知らずで、あつかましい人だわ!」
と誤解されてしまう行為なのです。
納得できる考え方ではありますよね。
西洋から入ってきたはずのコート文化が日本では「外で脱ぐもの」と変異してしまったのはなぜでしょうか?
その理由を探ってみると・・・
一、外の埃を室内に持ち込まない
出た~~~、ザ・マナー講師の好きなフレーズですね!
ザ・マナー講師:「訪問先に花粉や埃を持ち込まないよう、服を脱ぎ、肌着になるのが日本人としての正しい訪問マナーです」
そんなことを大真面目に言い出す日も近い?・・・うう、不安になる
二、外の寒さを室内に持ち込まない
わぁお~~!そこまで気を遣います?
ザ・マナー講師:「コートを着たままだと『私の家はそんなに寒いのかしら』と相手に気を遣わせてしまうでしょう?」
えっ、そうですか?
お部屋に通した後もコートを脱がなかったら寒いのかしら?と気になるけど玄関先でそんなこと思いませんけど・・、少なくとも私はね。
ザ・マナー講師:「では視点を変えます。コートを着たままだと『外はさぞやお寒かったのね』と相手先に気を遣わせてしまうでしょう?」
えっ、ダメですか?
「今日は冷えますね」とか、そんな会話があった方が自然だと思うのです・・、少なくとも私はね。
三、コートは外で着るものだから
そっ、そりゃあそうですけど、だからこそ玄関があるんじゃないですか?
かつての日本人は外の汚れを室内に持ち込まないよう玄関先でわらじを脱ぎ、両足をたらいで洗ってから部屋に上がりました。
現代の日本人なら外の塵や埃を室内に持ち込まないよう玄関で靴を脱ぎコートを脱げばよいのです。
外が寒いからこそ、わざわざ訪ねてくれた相手を気遣い「お寒かったでしょう、訪ねて下さってありがとう」とコートを預かるのです。
玄関に入って家のぬくもりを感じるからこそ「暖かくてホッとします、お招き下さってありがとう」とコートを脱ぐのです。
自然でスムースで美しいと思いませんか。
「玄関に入る前にコートを脱ぐ」
という個人宅での過ぎた気遣いが
企業訪問においても
「正しいマナー」として
「就活対策セミナー」等で指導されているようです。
「建物に入る前にコートを脱いで埃を持ち込まないように裏を表にしてたたんで下さい。人事担当者はあなた方のマナーをしっかりチェックしています。面接は建物に入る前から始まっているんです!!」
雨の日も雪の日も強風の嵐の中でも就活生たちは判で押したようにビルの入口付近の外側でバタバタとコートを脱ぎ始めるそうです。
一部上場企業の人事担当である友人は言っています。
「あいつら見てると憐れになってくるよ。建物に入るところをチェックするほどこっちは暇じゃないし、そもそも、そんなところで判断しないから」
建物のドアを一枚くぐってしまえば美しい受付嬢が二人は座る広い広いホテルロビーのようなエントランスがあるのですから、とりあえず建物内に入り、その隅の方でコートを脱ぐのはどうかしら?
玄関先でバタバタと通行の妨げになるより、ずっと「自然でエレガントで美しいマナー」だと思いませんか。
「あなたマナー違反よ!」
なんて言ってくる方がいたら、
「欧米式ですのよ、おホホッ!」
と高笑いでもしましょう~~
ただ・・
彼のご両親に初めてご挨拶するとか、ご高齢者のお宅を訪問する際などは正直、迷うところではありますね。
マナーとは
1.相手を敬い
2.相手を不快にさせず
3.自分に好感を持って頂く
ための最低限のルール。
そんな原理原則を知った上で、臨機応変に対応する力こそが一番大切なのではないでしょうか。
「私はマナーを知らないから・・」
そんなふうに思い込んで、人前に出ることを躊躇していませんか?
エレガンテの『コミュニケーション&マナー』を受講した後は、「マナーなんて恐くない!」そう、自分に自信を持って頂けるはず!
さぁ、貴女も、「洗練された大人の女性」に変身しましょう
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